こうなる前にやりたい

住宅塗装の塗り替えるタイミングについてお話します。
一般的にはおおよそ10年ごとに塗装するのが主流になっております。理由としては下記の内容が主な理由です。

  1. コケが生えるとどうなる?
  2. 家の壁が風化すると?
  3. 地震等による外壁のひび割れ
  4. シーリングのゴム質の硬化、切れ
  5. ここまで来ると交換

1 コケが生えるとどうなる?

苔が生えると美観を悪くするのと、塗膜塗料を腐食させます。特に湿度の高い場所ではコケが生えやすくなるのでこまめにそうじが必要になります。これを放置すると苔はだんだん広がってさまざまな箇所に悪影響をあたえる可能性があります。

2 家の壁が風化すると?

1の苔と似てますが、こちらは日が当たる場所に良くありがちです。外壁表面の塗膜が風化《チョーキング》すると撥水効果を失い外壁に湿気を含みやすくさせてしまいます。外壁の塗膜は壁内部への水分を含ませない為のバリアーなので風化してしまうと防水効果を失います。バリアーを失った壁は水分を含みやすくなり、水分を含んだ場所が冬場に凍ると爆裂を起こします。《凍害》

チョーキング→外壁の塗膜が日光により風化してチョークのような粉になる現象です。
​凍害→冬場などに結露により水分を含んだ場所が急激に凍り、そうすると水分よりも氷の方が膨張するので壁ごと膨れ上がり損傷が起きます。

3 外壁のひび割れは危険?

外壁のひび割れはほとんどの場合は直接危険ではありません。《二次防水性能》実は新築時から見えない細かいひび割れは有ると言われており、それが経年劣化により大きくなって目に見えて来ます。そのひび割れは物にもよりますが外壁の表面であればひび割れ補修と言う修繕ですぐに修復出来ます。危険なひび割れもありますのでクラックがある場合は専門業者の方に見てもらう事をオススメします。

二次防水性能→こちらは二次防水と呼ばれ外壁表面から二番目の防水性能の事を言います。表面から一番目の防水性能は一次防水とよばれます。

4 シーリングのゴム質の硬化、切れ

サイディング住宅には外壁の板の間にシーリングと言うゴム質のパッキンが詰めてあります。そのゴム質のシーリングは経年劣化で固くなり、柔軟性を失います。そして地震などが起こる日本だと柔軟性を失ったシーリングは切れてしまいます。こちらも、二次防水がしっかりと施工されていれば緊急性は高くありません。切れて来たら内部が剥き出しになる為、しばらくは平気ですが、やはりシーリングの交換は早めにやった方が良いでしょう。

5 ここまで来ると交換

最終的には腐ってしまい、塗装では修繕する事が出来なくなる場合がありますね。例えば、外壁の欠落や爆裂、ふやけ、内部損傷などによる劣化は物自体が無かったり、塗装する事でボロボロ崩れ落ちるパターンです。
こうなると交換という方法でしか対応が出来ません。
そして雨漏りの時も同じ事が言えます。雨漏りも内部に雨が侵入するので建物の中の木を腐らせてしまうのです。《不朽菌が悪さをする》そうすると外壁を解体し中の修繕をしてから新規に作る事になります。
なので、雨漏りの場合も早目の対処で大丈夫なパターンもあるので出来るだけそうなる前に塗替えや修繕などをする事をオススメします。

不朽菌→木を腐らせる原因の菌で、この菌が繁殖することで木が腐ると言われて居ます。木の含水率と言って水分を含む量が多いと繁殖します。ですが、乾いてしまえば大丈夫だとも言われております。

まとめ

いかがでしたか?だいたい塗り替えが10年に一回と言うのは上記の状況になる目安です。ですが、10年以上もつ場合もなきにしもあらずなので、あまり期間にこだわらず、こうなる前に是非ともやっていただきたいです。やはり高額な工事になる為、なかなか工事に踏ん切りが付かないと思います。ですが、悪状況を放っておいても余計にお金のかかる工事をしなくてはいけなくなるのでリスクが出そうになったら出来るだけ早めの対処をオススメします。

ひび太郎の住宅塗装仮ノート

こちらのサイトは一級塗装技能士ひび太郎のメインホームページを作る際に一時的に保管するノートです。なので、まとまりが無かったり流れ書きになってはしまいますがご了承下さい。内部の情報はあくまでもひび太郎個人の見解であり主観なので参考程度にお読み下さい。

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