塗料の耐久性について

住宅塗装で使う塗料は色々あります。今回は
その塗料の耐久性についてお話します

文章内に出てくる専門的用語を説明します。


※耐久性とは

耐久性とは、ある物体が外部からの物理的(ぶつかるなど)、化学的(酸性雨、日光、雨など)な影響に対して、どれだけ長く抵抗できるかを示す性能のことです。


※耐候性とは

耐久性と似てますがこちらはあくまでも気候からのダメージに対しての耐久性です。天候にどれだけ耐久性が有るのか?と言う耐性ですね。

※耐用年数とは


建物の耐用年数とは、「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」と言う所で決められた法定耐用年数のことです。木造住宅の場合は、22年とされていますが、その期間を過ぎたからといって住んではいけないというわけではなく、あくまで家の価値のお話なので耐久性とは全く関係ありません。ある程度の目安と言うお話ですね。


※ラジカルとは


ラジカル塗料の「ラジカル」は、水、酸素や日差しなどが塗膜につくことで発生する劣化する原因のことをいいます。
なのでラジカル塗料とはそのラジカルさせる塗料では無く、そのラジカルを制御させる塗料と言う意味の塗料です。


塗料の種類と耐久性のランキング


⚠カッコ内の年数は耐用年数はおおよその機械的数値です。参考程度にお受け取り下さい。

最下位6位

アクリル樹脂塗料(4〜5年)


アクリル樹脂塗料は現在存在する建築塗装用の塗料の中では1番低耐久です。勿論、何も塗らないよりは良いですがメンテナンス周期が短くなるのと耐候性があまり無いので温暖化の進んだ日本ではオススメ出来ません。

5位

ウレタン樹脂塗料(7〜10年)

アクリル樹脂よりも高耐久です。そして値段もアクリル樹脂より高いですが耐候性がアップします。

4位

シリコン樹脂塗料(10〜13年)

更に上を行く耐久性、耐候性共にバランスも良く値段もウレタンと差もありません。なので今ではシリコン樹脂が外壁塗装では主流になっております。

3位


フッ素樹脂塗料(15-20年)

更に更に上を行く耐久性、耐候性をかけ備えております。ですが、値段も上がります。注意するポイントとしては良い塗料は良い環境で塗らなくては発揮出来ないです。それと、外壁との相性や値段もありますので一概にこの塗料が100%良いとは言い切れません。

2位

ラジカル制御塗料(12〜15年)


ラジカルさせない為に出来た塗料です。コスパも良く耐久性もシリコン樹脂塗料よりも良いです。塗料の進化がこう言う形で出てくれるのは嬉しいですよね。



そして堂々の1位

無機塗料


無機塗料は無機質を配合した塗料になります。無機とは紫外線に強い物質なので高耐久化が可能になりました。今の塗料の中では上位耐光性と言って良いでしょう。しかし、割れると言ったデメリットがあります。後は他の塗料より高価なところがあげられます。

まとめ

今回は塗料の耐久性のお話をさせて頂きました。耐久性、耐候性、耐用年数など物体には消費期限が存在します。なのである程度の年数を把握しておくといいと思いますね。
何せ見た目は全く同じでプロでも見分けは付きませんからね。私はあくまでも塗装する方の技術者なので具体的な耐久性の数値は申し訳内のですが分かりません。ですが、実際に塗り替え現場に直面した時(塗り替え経験出来てる範囲の塗料がシリコン樹脂までの塗料までの為)を見るとシリコン樹脂も相当な耐久性があると感じております(新種の塗料はまだ実績がない為)なので、個人的には下地処理と下地調整をしっかりと施した、シリコン樹脂塗装を約10年周期で塗装するのが一番確実で間違いなく施工出来るのかな?と思ってしまいます。なので、高いから良いとは限らないのでしっかりと値段だけで考えずに選ぶことをオススメします。

高い=良い ×

値段と言うのは手に入らない事でも、需要がないと言うだけでも上がります。レアな白たまごっちが何十万もしたのが良い例ではないでしょうか?
なので必ずしも高いから良い塗料ではないと言う事は頭に入れておいて欲しいです。

ひび太郎の住宅塗装仮ノート

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